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写真という仕事の向こう側にあるもの──小畑あきらさんの探求


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業界の常識に感じた違和感という出発点

「写真屋さんやカメラマンってたくさんいて、皆さん同じサービスを提供されて価格もコモディティ化してる。ある種の限界というか、特に現場に入ってもらうと疲弊をしていく」


創業明治20年の老舗写真館で社長を務めていた小畑あきらさんが抱えていたのは、そんな業界への深いもやもやでした。事業承継の失敗を経て「理念系映像集団」という新しい道を歩み始めた彼の心には、「本当にこのままでいいのだろうか?」という問いが静かに響いていたのです。


一言が導いた予期せぬ出会い

転機となったのは、稲盛和夫さんの講演でした。「革新的なイノベーションを起こすにはどうしたらいいか」──その言葉に触発された小畑さんは、富山での交流会で梶川さんに、ふと心の内をこぼします。


「突破口がほしいな」


たった一言。けれどもその素直な想いが、思いがけない方向へと彼を導きました。梶川さんの「じゃあつないであげるわ」という言葉から、zenschool17期への参加が決まったのは、わずか20分の出来事でした。


「いかがなさいました?」という問いかけの力

小畑さんの写真への取り組みには、以前から独特の特徴がありました。結婚式の撮影では、カメラを構える前に必ず問いかけるのです。


「何で結婚するの?」「どこで知り合ったの?」


まるでお医者さんのように「いかがなさいました?」と向き合い、その人たちの物語に耳を傾ける。そうすることで、単なる「きれいな写真」ではない、何かが写真に宿ることを、彼は経験的に知っていました。


気づきの瞬間に立ち会う喜び

zenschoolでの「ワクワクトレジャーハンティング」を通じて、小畑さんは自分が本当にワクワクする瞬間を発見します。それは、対話を重ねる中で相手の中に生まれる「そっか」という気づきの瞬間でした。


「撮影される方のなれそめを伺う中でその人自身に"そっか"という気付きが得られた瞬間にワクワクする」


無意識にやっていたことが、明確な言葉となって立ち現れたのです。これまで感じていた「何か違う」という感覚の正体が、ついに見えてきました。


新しい歩みの始まり

この気づきから、小畑さんの仕事は大きく変わっていきます。社名を「株式会社SOCCA」に変更し、「なれそめ庵」という新しいサービスを立ち上げる。中小企業の経営者や従業員の方々との対話を通じて、その人自身の「そっか」を引き出し、それを映像や写真として記録していく──。


「『この人に撮ってほしい』って思ってもらえるようなカメラマンがもっと増えればいいな」

そんな想いを胸に、彼はzenschoolマスターとしても新しい歩みを始めようとしていました。


この物語の続き:小畑あきらさんの探求の旅の全編はnoteでご覧いただけます

小畑さんがzenschoolで体験した変化の詳細、「そっか」という発見に至るまでのプロセス、そして新しい事業への具体的な想いについて──一人の写真屋さんが「突破口がほしい」という素直な想いから始めた探求の旅の全編を、noteの完全版記事で丁寧に辿っています。


完全版記事はこちら: https://note.mu/zenschool/n/n543af8faf46c

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