top of page

「売上を上げても、なぜ誰も幸せにならないのか」―― 高畠弘二さんが見つけた"弱み"を活かす経営

ree

150%の負荷で走り続けた先に見えた、誰も笑わない職場

「そんな仕事取ってきて、誰がやるんですか?」


製造業の営業として順調に売上を伸ばしていた高畠弘二さん(40歳)は、従業員からのこの一言に愕然とした。毎月150%の負荷で仕事を入れ、売上は右肩上がり。経営数値は改善している。それなのに、職場から笑顔が消え、社員は次々と辞めていった。


「売上を上げて儲けを上げれば、会社も働く皆さんも幸せになるはずだった。でも現実は違った。幸福感がなくて、すごくショッキングでした」


新卒での飛び込み営業、人材ビジネスでの8年間、そして製造業での営業。どの職場でも成果を出してきた高畠さんが初めてぶつかった壁。それは「成功」の定義そのものへの疑問だった。


ワクワクという言葉に衝動的に飛びついた日

2015年2月、行き詰まりを感じていた高畠さんは、Facebookで偶然見つけた「宇宙から始まるワクワクのモノづくり」というセミナーに参加する。主催はenmono(エンモノ)。そこで聞いた話は、今までのビジネスの常識とはまったく違うものだった。


「受講料を見て『高い!』と思ったんです。でも、セミナーを聞いているうちに、もうそんなことはどこかへ吹っ飛んで。衝動で握手しちゃって」


zenschool11期生として飛び込んだ高畠さん。そこで体験したのは、自分という存在を「1枚1枚はがしていく」プロセスだった。


弱音×弱音が生み出す新しいビジネスの形

「自社製品開発講座って書いてあるけど、本質は違う。これは自分イノベーション講座なんです」


zenschoolでの学びを経て、高畠さんは多摩地域に「たまし庵」という不思議な場を構想した。それは経営者たちが集まって雑談する癒しの空間。でも、ただの交流会ではない。そこで交わされる弱音や愚痴の中から、新しいビジネスの種を見つけ出すのだ。


「待機児童で困っているママたちの弱音と、人手不足で困っている企業の弱音。この二つを掛け合わせたら、新しい働き方が生まれるんじゃないか」


弱みを隠すのではなく、弱みを活かす。マイナス×マイナスをプラスに変える。個人事業主として中小企業の相談相手を務めながら、高畠さんは今、zenschoolのマスターとして「zenschool多摩」の開講準備を進めている。


「多摩の皆さん、ワクワクしましょうよ!みんなで!!」


この物語の続き

高畠さんがzenschoolで体験した「自分をはがす」プロセスとは何だったのか。なぜ「弱み」に着目することで新しいビジネスが生まれるのか。多摩地域で始めようとしている「ワクワクの連鎖」の詳細は、noteの完全版インタビューでご覧いただけます。

コメント


bottom of page