「混沌経営」「正解」を探す経営から、「自分」を取り戻す経営へ。
Sat 17 Oct
|旧村上邸ー鎌倉みらいラボー
混沌の時代に宿るイノベーションと、内なる可能性を、 鎌倉で体感する一日。 ── その中に宿る、イノベーションと内なる可能性の探求 ──


Time & Location
17 Oct 2026, 09:30 – 15:30
旧村上邸ー鎌倉みらいラボー, 日本、〒248-0004 神奈川県鎌倉市西御門2丁目8−22 8番22号
About the event
AIが、分析も、戦略も、最適解も、量産する時代。
これまであなたを支えてきた「正解を出す力」は、急速に価値を失いはじめています。
いま問われているのは、「どれだけ正しい答えを持っているか」ではありません。
「答えのない状況で、何を軸に決断するか」
二千年前、荘子は「渾沌」を、あらゆる可能性が宿る根源的な状態として語りました。
禅は、その渾沌のただ中に「静けさの中の明晰さ」を見出してきました。
武士と禅が出会った地・鎌倉。800年の知恵が今も息づくこの場所で、データやフレームワークの奥にある、あなた自身の直観と創造性の源泉を、もう一度呼び戻す一日を。
なぜいま、「渾沌」なのか
「渾沌(カオス)」は、私たちを不安にさせます。先が見えない。前提が崩れる。昨日までの成功法則が、もう通用しない──。
けれど東洋の思想は、古来、渾沌を「退けるべきもの」とは見なしてきませんでした。荘子は混沌を、あらゆる可能性が芽吹く根源的な状態として描いています。
このワークショップは、渾沌を恐れて身を閉じるのではなく、その中に宿る創造性・直観・イノベーションの種を感じ取り、明日の一歩へと変えていく力を養う場です。
哲学・パフォーマンス・茶・アート・瞑想・対話。頭だけでなく、身体まるごとで「渾沌」と向き合う、ここにしかない一日です。

二千年前の「VUCA」時代を生き抜いた哲学
老荘思想(老子・荘子)が生まれた中国の春秋戦国時代は、何百年も戦乱が続く、まさに先の見えない極端な不確実性の時代でした。多くの思想家が「いかに社会をルールや枠組みで統治するか(儒教など)」を説く中、老子と荘子は全く逆のアプローチをとりました。それが、人間の浅知恵や人為的な枠組みを手放し、宇宙の根源的なあり方に身を委ねる「無為自然(むいしぜん)」の哲学です。
時代背景から紐解く「老荘思想」と「渾沌(カオス)」

荘子が語る「渾沌」の寓話
荘子は「渾沌」を、目や鼻といった「外界を区別するための器官」を持たない、のっぺらぼうの帝(王)として描きました。他国の王たちが親切心から混沌に「目・耳・鼻・口」の穴を空けてあげたところ、渾沌は死んでしまったという有名な寓話があります。

これは、私たちが物事を「これは正解、これは不正解」とデータや論理で分割・分類(=穴を空ける)した瞬間に、その奥にある「生命力や無限の可能性(=渾沌)」が死んでしまうことを示唆しています。現代の私たちが直面している閉塞感は、まさにこの「穴を空けすぎた状態」と言えるかもしれません。
この一日で得られるもの WHAT YOU GAIN
「正解を探す」モードから、「自分の感覚を信じる」モードへの転換
AIには代替されない、リーダーとしての「あり方(Being)」の手応え
不確実性を、脅威ではなく “創造の源泉” として捉え直す視点
荘子・禅・茶という東洋の智慧を、経営と人生に接続する実践知
鎌倉という土地でしか得られない、身体と感覚からの気づき
なぜ今、この鎌倉で「茶」の場を開くのか
800年の時を超えて交差する「茶の系譜」
鎌倉という土地と「茶」、そして「禅」には、深い歴史の交差点があります。今から約800年前、中国(宋)に渡った僧・栄西は、禅の教えと共に「茶の種」と「喫茶の法」を日本に持ち帰りました。栄西は鎌倉幕府の将軍・源実朝に『喫茶養生記』を献上し、ここ鎌倉の地から、武士の精神修養としての禅と、茶の文化が深く根付いていったのです。

東洋の智慧の還流と、現代への再構築
ファシリテーターのキャロラインは、日本で裏千家茶道を深めた後、さらに中国大陸60都市以上を巡り、茶と東洋思想の「源流」を自らの身体で探求してきました。 栄西が中国から鎌倉へと茶と禅をもたらしたように、中国茶の源流と日本茶の精神、双方の奥義を修めたキャロラインが、この鎌倉という特別な磁場を持つ地でワークショップを開くこと。それは単なる偶然ではありません。 過去から現代へ、中国から日本へ、そして東洋から世界へ。800年の時を経て、分断された文化や知恵が再びこの鎌倉で交じり合い、現代のリーダーたちの「内なる渾沌」を照らす光(Sea of Light)として、新たなイノベーションの種を芽吹かせる必然の場なのです。

タイムライン
哲学・身体・感覚を行き来しながら、「渾沌」から「ワクワク(内なる可能性)」、そして行動へと進んでいきます。
9:30 ウェルカム・開会のことば
10:00「渾沌」をめぐる対話 ── 参加者の声を集め、分かち合う(グループダイアログ)
10:30 パフォーマンス ── 音楽と戦国の世界を背景にした、荘子の物語
11:00 ファシリテーターからの問いかけ
11:20 物語と「渾沌」をめぐる解説(レクチャー)
11:40 礼茶の体験 ── 一服の茶から立ちのぼる “色” を、アートワークへ
12:20 ランチ休憩(ケータリングを予定)
13:00「渾沌の時代のイノベーション」レクチャー ── 参加者のアートを参照しながら
13:40 瞑想と、各自の「内発的イノベーション(内なる可能性)」を取り出すワーク
14:20 一人ひとりの「内発的イノベーション」シェアセッション
14:50 体験を、日常と仕事へ ── どう落とし込むか(対話形式ワーク)
15:45 クロージング・閉会
会場の旧村上邸
-鎌倉みらいラボ- は、明治末期に建てられた伝統的な和風木造建築。鎌倉市の景観重要建築物に指定され、「SDGs未来都市かまくら」の取り組みの場でもあります。本物の場が、参加者の感受性を静かに引き上げます。



ファシリテーター FACILITATORS

Carolina Liu|Sea of Light 創設者
京都大学工学部(化学工学)卒、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで研鑽。戦略コンサルティングを経て、管理職育成機関で講師・エグゼクティブコーチを務める。二十余年にわたる茶と東洋的養いの実践者。リーダーシップと継承、現代の複雑性と東洋の智慧をつなぐ場として Sea of Light を創設。 高校時代の交換留学をきっかけに愛媛・松山で日本文化と出会い、裏千家茶道を学び始める。その後、京都大学へ進学し、茶の湯研究会に所属。以来、茶を単なる伝統文化としてではなく、人と人、人と自然、人と自己をつなぐ「場」として探究し続けている。
大学卒業後はPwC Strategy&にて経営戦略コンサルタントとして国内外の企業変革に携わる。その後、組織開発・人材育成の分野で講師・エグゼクティブコーチとして活動し、リーダーシップ、戦略、イノベーション、異文化マネジメント、組織変革をテーマに、多くの企業経営者やリーダーの意思決定と変革を支援した。
一方で京都へ戻り、有職文化を受け継ぐ家系の継承者や伝統文化の担い手との交流を重ねながら、京都文化、伝統産業、家業の継承、そして長い年月をかけて受け継がれてきた知恵について探究を続ける。
その後、中国各地60都市以上を巡り、儒教・仏教・道教、そして茶文化の源流を訪ね歩く。東洋文明の源流を自ら訪ね、その土地に身を置きながら、古来の知恵が現代人の創造性や精神的な拠り所にどのような示唆を与え得るのかを探究してきた。
また、日本、イタリア、ルクセンブルク、中国などにおいて、茶を媒介とした文化表現、参加型アート、そして対話の場づくりを重ね、異なる文化や価値観をつなぐ新たな可能性を探究している。
現在は、企業経営者やリーダーへのエグゼクティブコーチングや伴走支援を行う一方、茶、身体性、芸術表現を通して人類に共通する問いを探究し、文化を越えた対話と共創を促す場づくりに取り組んでいる。
東洋文化を保存することではなく、その本質を現代社会における「生きた知恵」として再編集し、人と人、文化と文化、そして未来をつなぐことをライフワークとしている。

三木 康司|enmono株式会社 代表取締役 / 一般社団法人Zen2.0 共同代表
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了。現在、同大学にて戦略経営を専門とする博士課程に在籍。富士通、NC Network(取締役)を経て、enmono株式会社を共同創業。自らの原体験から、論理や戦略だけではない「内なる創造性」の重要性に気づき、イノベーション創出プログラム「ZenSchool®」を創設(修了者230名超)。
450年続く武家を祖とする自身のルーツを探求し、15年以上の坐禅、7年以上のヴィパッサナー瞑想を実践。建長寺を舞台とした国際的なマインドフルネス・カンファレンス「Zen2.0」を共同主宰し、世界最大の禅とマインドフルネスの国際カンファレンスを成功させた。国内外の叡智が交差する場を創り出し続けている。現在は、海外のウェルネス・マインドフルネス企業の日本進出支援や、国境を越えて人と資源をつなぐ「ネットワーク・ウィーバー」の育成教育プログラムの設計など、グローバルな展開にも注力している。
近年は、AI時代におけるリーダーシップのあり方を問い直し、AI倫理やAIを活用したリーダーシップモデルの研究に従事。テクノロジーと伝統思想の融合をテーマにした書籍『AIと武士(仮題)』を執筆中である。データやアルゴリズムが最適解を瞬時に出すこれからの時代において、人間の「腹(肚)の知性(Hara gut intelligence)」や、身体的・直観的な気づきに基づくリーダーシップこそが重要であると提唱し、数多くの記事や研修プログラムを通じて発信している。
鎌倉を拠点とする日常では、毎朝の竹笛と書道を通じて心身を整え、休日には海でサーフィン、山でトレイルランニングを行うなど、自然の中で身体と感覚を研ぎ澄ます時間を大切にしている。思考や論理だけでなく、自然・歴史・身体との深いつながりを通して、次世代のリーダーたちに「静けさの中の明晰さ」を伝える活動をライフワークとしている。著書に『トゥルーイノベーション』ほか。
こんな方へ FOR WHOM
渾沌の時代に「先が見えない」と感じながら、判断を迫られているリーダー
イノベーションを起こしたいが、どこから始めればよいか分からない方
論理と数字だけでなく、直観・感覚・身体知を経営に活かしたい方
禅・茶・東洋思想が、現代ビジネスとどうつながるかに関心のある方
AIの台頭により、自分自身の専門性や判断軸の意味を問い直し始めた方
参加概要・お申し込み DETAILS
参加費
¥77,777(税込)
含むもの
茶・アート用材料費、ランチ(予定)
定 員
15
申込方法
事前申込制(詳細は別途ご案内)
キャンセル
開催14日前まで全額返金/以降はキャンセル不可
── 渾沌の中に、次の自分が待っている ──
